間違いだらけのリサイクルトナー選び(リサイクルトナー研究会)


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第2章  誰もがおちいりやすい間違った常識

第1章で、欠陥リサイクルトナーを使用した失敗事例をお話ししましたが、このようなケースは山ほどあります。実際、私どもが、お客様を訪問すると、もう2度とリサイクルトナーを使わないと言う方は、非常に多いのが実状です。何故、これほどまでに、失敗する方が多いのか、それは、先ほども言いましたように、間違った常識を信じているからなのです。


間違った常識 その1

リサイクルトナーカートリッジは、ただ、トナーを補充しているだけで、どこから買っても同じ。」

これは、大きな誤解です。冒頭にお話ししましたように、再生業者によって、再生方法はまちまちです。リサイクルトナーカートリッジの中には、トナーだけではなく、ドラムと呼ばれる感光体、ドラム上にトナー補給する現像ローラー、ドラム上のトナーをふき取るクリーニングブレードなど、精密部品がたくさん使われております。
使用済みのカートリッジトナーが無くなっただけではなく、これらの部品も消耗しております。それらの消耗具合を念入りに確認し、寿命の場合には、新しい部品に交換する必要があるのです。
この、消耗部品の消耗度合いをきちんと確認するかどうかと言うのは、再生工場によって全く違います。また、カートリッジ内の部品も、最近は、部品業者が国内外から調達できるようになってきましたが、物によっては、全く製造、調達できない物もあります。そのような場合は、他の使用済みカートリッジを分解して、部品として利用するケースもあります。

従って、使用済みカートリッジの回収量が多いところは、消耗部品としての利用、交換が行えるので、品質面では有利なのです。
使用済みカートリッジが少ない再生工場では、消耗部品に対する手当が行えないので、品質面では不利なのです。


間違った常識 その2

リサイクルトナーは再生工場から直接買う方がお得である。」

これは、一見もっともらしく聞こえますが、大きな誤りです。
何故なら、リサイクルトナーの工場というのは、昔インクリボンの再生をしていたとか、トナーを作っていた会社からスピンアウトした会社とかが、非常に多いのです。従って、レーザープリンタの電子写真プロセスについての専門家でないケースが多いのです。
しかも、各プリンタメーカーのトナーカートリッジ、全てについて、再生しなくてはいけない。そうすると、一つ一つの機種の全ての品質を細かく見切れないという問題が出てきます。

別な言い方をすれば、機種によって、得手不得手があるということです。
エプソンというプリンタメーカーがあります。エプソンはプリンタエンジンをゼロックス、ミノルタからOEMで購入して販売していました。エプソンですら自社でレーザープリンタを作るのが難しかったのです。それだけ、レーザープリンタは高度な技術が凝縮しているのです。他のプリンタメーカーも同様、自社のプリンタカートリッジしか見切れていません。それだけ技術を必要とするのですから、再生工場一社が、全てのメーカーの品質を見切るという方が、土台無理という物です。
必ず、工場によっての、えて得手、ふえて不得手がありますので、それを、どのように、見つけるかというのが、重要なのです。


間違った常識 その3

リサイクルトナーの品質はリターン方式の方がよい」

これも、一般的によく言われていますが、これこそ、間違った常識の典型です。

実を言うと、リターン方式というのは、お客様の使用済みカートリッジ
預かり、それをそのまま再生するのが基本です。また、業者が使用済みカートリッジを持たなくても、容易に商売をできることから、広く普及しました。
また、お客さんも一般的に自分のところの使用済みカートリッジで、うじすじょうが分かっているので、品質が何となく安心できる。業者も、自分に都合がよいので、その方が品質がよいと宣伝したのです。

しかしながら、実態は、先ほど説明しましたが、納期と消耗部品の交換というところに問題が潜んでいるのです。つまり、リターン方式では、回収から、再生までに、時間がかかり、さらに部品が消耗していた場合、部品を交換しなくてはいけない。しかし、リターン方式の場合、使用済みカートリッジを豊富に持っていないので、部品の予備を持てないケースが多くなります。そのため、そのまま、目をつぶって、消耗した部品を使い続けるケースも多くなる可能性があります。

プール方式の場合は、あらかじめ、使用済みカートリッジを回収し、それを分解し、部品の全検査を事前に行えます。そのため、予備として多くの部品を持つことができるのです。
それにより、消耗した部品があったときは、全て交換できるというメリットがあるのです。

従って、プール方式の方が、品質面で有利なのです。

間違った常識 その4

リサイクルトナーは大手の販売店から購入した方が安心」

これも、危険な間違った常識です。

大手の販売店が、どのような手段で、再生業者を選定しているのかが重要なのです。
ただ単に、値段が安いと言うことで、仕入れている大手の販売店もありますが、それは非常に危険です。
世の中には、リサイクルトナーの品質は悪くて使えないというお客様が非常に多いですが、その責任の一端を担っていると言っても過言ではないと思います。
しっかりした良心的な販売店さんは、毎月の品質障害報告を再生業者に出させ、原因と対策を明確にさせて、クレーム率の減少に取り組んでいます。
そのために、品質を向上させる仕組みを持っているかどうかが重要なのです。


間違った常識 その5

「メーカー純正品の品質は大丈夫」

ほとんどの方はそのように思っています。これは、一面正しいですが、一面間違っています。

純正トナーだって、内情を言うと、多くの問題を抱えています。特に新商品は、発売後6ヶ月間は、初期流動期間と呼ばれ、市場で多くの問題がでてきます。そこで、メーカーは対策を打ち、仕様変更を行い、品質を安定させていくのです。しかしながら、この仕様変更により、別な問題が出るケースもあり、機種によっては、ずっと品質が安定しないケースもあります。
このようなプリンタのトナーカートリッジリサイクル(再生)は大変です。純正トナーですら品質問題が出るのですから、リサイクルトナーも同様に問題が出ることになります。

前述しましたが、エプソンは自社でレーザープリンタのエンジン(印刷部分)を作っていませんでした。(最近リリースしたカラーレーザープリンタはエプソン自社開発との情報が入っています。)ゼロックス、コニカミノルタから購入していました。それだけ、レーザープリンタを作る技術というのは、高度な技術なのです。
現在、モノクロレーザープリンタで品質的に一番安定しているメーカーはキャノンと言われています。それ以外のメーカーは、まだ、多かれ少なかれ、問題を抱えていると言ってもいいと思います。カラーレーザープリンタに至っては、どこも問題を抱えています。

間違った常識 その6

「メーカーはリサイクルトナーを使っていると、プリンタの保守、サービスをしてくれない」

多くのお客様は、このような間違った常識を信じています。

確かに、以前、メーカーのリサイクルトナー防止対策として、メーカーのサービスマンがお客様にそのようなことを吹聴した事実があります。そのため、今でも、多くのお客様がそのように信じています。しかし、2003年10月、キャノンが独禁法に抵触の容疑で公正取引委員会の立ち入り検査を受けました。それ以来、各メーカーともそのようなことを公言できなくなりました。
現在、正式に書面でかかれていることは「リサイクルトナーが原因で故障した場合は、保守契約に入っていても、修理料金がかかります」という内容で、保守、サービスをしませんとは、書いていません。書くと独禁法に抵触する可能性があることを認識しているからです。

間違った常識 その7

リサイクルトナーは数回に一回は純正品を購入しなくてはいけない」

これは、リターン方式が主流であった頃、再生業者が再生不能時に、お客様へ、純正品の購入をお願いしていました。というのは、機種により、再生回数が一回~五回と制限があるためです。従って、このような常識がまかり通るようになったわけです。
しかしながら、近年、再生を目的とした使用済みカートリッジの回収ルートが確立されてきております。再生業者によっては、使用済みカートリッジを潤沢に保有し、再生不能時や、部品消耗時には、それらを手当てできるのです。
従って、純正品を購入することなく、常にリサイクルトナーを購入し続けることは可能となっております。


間違った常識 その8

「レーザープリンタのユーザーメンテナンスは必要ない」
 
ほとんどのお客様はこのように信じており、レーザープリンタ内部の清掃をしていません。プリンタメーカーのマニュアルには、ユーザーメンテナンスの方法が書かれていますが、ほとんどの方は見ていないと思われます。
レーザープリンタの中には、たくさんの、白い紙の粉が落ちています。これは、紙がプリンタの中を通るときに紙を裁断したときに端についている紙の粉を振りまいていくためです。それが、通紙経路にたまっていくわけです。
一度、トナーカートリッジを取り出し、中をのぞいてみるとよく分かります。古いプリンタは白い紙の色が変色して黒い色に変わっています。これらの紙粉がトナーカートリッジの中に入り込み、印刷不良が起こる頻度が非常に高くなるわけです。



いかがでしたでしょうか。

一般的に言われている常識がいかに間違っているかと言うことがお分かりいただけたでしょうか。

このようなお客様の間違った常識を払拭するにはどうしたらよいのか。
お客さまのリサイクルトナー使用に対して、真面目に取り組もうと努力している業者の一人として、出来るだけの事をしてみよう。

こうして、この小冊子を作りはじめることになったのです。

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by apollocreate | 2005-01-26 23:37 | 小冊子申し込み
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